副詞について学んでいこう!
まずは「様子を表す副詞」についてだよ。動詞を修飾して「どんなふうに」なされるのか、また「どのような」状態なのかを表すよ。
副詞には、形容詞と同じ単語でが使われることもあるし、形容詞の最後に ーly をつけた形のものなどがあるんだ。
様子を表す副詞
いつものように Nana と Sky の会話の例を見ていこう。
She drives slowly.
彼女はゆっくり運転するわ。
He speaks Japanese well.
彼は日本語を上手に話すよ。
ふたりの会話の例からもわかるように、様子を表す副詞は、動詞よりも後にくるのが基本です。(頻度を表す副詞は例外)
○ He speaks Japanese well.
× He well speaks Japanese.
形容詞と同じ単語の副詞
形容詞の中には、同じ単語で副詞の意味を持つものもあります。
形容詞 ▶ This car is fast.(この車は速い)
副詞 ▶ He drives fast.(彼は速く運転する)
その他にも下記のようなものがあります。
● fast(<スピードが>速く)
● early(<時間が>早く)
● late(<時間が>遅く)
● hard(熱心に、一生懸命に)
● far(遠く)
● enough(十分に)
形容詞に ~lyをつけた副詞
形容詞 ▶ She is careful.(彼女は注意深い)
副詞 ▶ She drives carefully.(彼は速く運転する)
他の単語の例もみていきましょう。
● slow ▶ slowly(ゆっくりと)
● quick ▶ quickly(すばやく)
● careful ▶ carefully(注意深く)
● easy▶ easily(簡単に)
● happy▶ happily(幸せに)
● kind▶ kindly(親切に)
<well と good>
well(よく、上手に)は、形容詞の good(よい、上手な)に対応する副詞です。
形容詞 ● He is a good teacher.(彼は良い教師です)
副詞 ● He teaches well.(彼は上手に教えます)

時・場所を表す副詞
次は、時と場所を表す副詞について学んでいこう!
下の Nana の会話には、場所を表す副詞 here と 時を表す副詞 yesterday がふくまれていますね。
He came here yesterday.
彼は昨日、ここにきてたわ。
名詞との区別
yesterday(昨日)や there(そこに[で])、here(ここ[で])などは、ふつうは副詞として使われます。
● I played the piano yesterday. (私は昨日、ピアノを弾きました)
上記の文では、yesterday が動詞の過去形 played を修飾しています。
副詞には前置詞がつきません
× I played the piano on yesterday.
● He came here. (彼はここへきました)
上記の文では here が 動詞の過去形 came を修飾しています。
× He came to here.
上記に例をあげたよう、副詞には前置詞をつけません。
一方、Sunday(日曜日)や the park (公園)などのような名詞には on Sunday や to the park のように前置詞が必要です。
では、時と場所を表す副詞の例をあげていきましょう。
◆時を表す副詞◆
● now(今)
● then(その時)
● today(今日)
● yesterday(昨日)
● tomorrow(明日)
● soon(すぐに)
● before(以前に)
◆場所を表す副詞◆
● here(ここに[で])
● there(そこに[で])
● home(家に[で])
▶ Let’s go home.(家に帰りましょう)
× Let’s go to home. とはいいません。
▶ I live here with my son.(私は息子と一緒にここに住んでいます)
× I live in here with my son. とはいいません。
間違えて覚えてしまっている人が多いように思います。大丈夫でしょうか。
名詞としての today や here
today や here は、以下の例文のように名詞として使われる場合があります。
Today is Monday.
今日は月曜日よ
How far is it from here.
ここからの距離はどれくらいかなぁ
home と at home
home も副詞としても名詞としても使われます。
「帰宅する」の home は、副詞の home を使います。
○ go (come, get) home.
× go (come, get) to home.
「家にいる」というときは、at home も使われますが、この home は名詞です。
○ Are you home? ▶ この home は副詞です。
○ Are you at home? ▶ この home は名詞です。
副詞句 2語以上で副詞の働きをします
例えば this week(今週)や、every day(毎日)のように、2語以上がひとつのまとまりとして副詞の働きをするのが「副詞句」です。
副詞句にも前置詞はつけないよ!
◆副詞句には前置詞をつけません◆
○ I play baseball every Sunday.
× I play baseball on every Sunday.
▶ 私は毎週日曜日に野球をします。
下の黒板に副詞句の例をあげていくね!
● every ~ ▶ every day(毎日) every Saturday(毎週土曜日に)
● this ~ ▶ this Monday(この金曜日に) this week(今週)
● last ~ ▶ last Sunday(この間の日曜日に) last week(先週)
● next ~ ▶ next Friday(今度の金曜日) next week(来週)
● ~ ago ▶ two weeks ago(〈今から〉2週間前に)
● ~ before ▶ three weeks before(その2週間前に)
<前置詞 + 名詞>の形で副詞の働きをすることもあるよ!何だかややこしいね。
例文も紹介しようね。
I play baseball in the park.
ぼくは公園で野球をするよ。
I go to bed at ten.
私は10時に寝るの。
時と場所を表す副詞 文中での位置
時と場所を表す副詞の文中での位置は、文の最後にくるのが基本なんだ。
でもね、時を表す副詞は、文頭にくる場合もあるよ。
<最後にくる場合>
● I got up late yesterday.
▶ 私は昨日、遅く起きました。
<文頭にくる場合>
● Today we’re going to talk about this problem.
▶ 今日、私たちはこの問題について話し合います。
<時と場所を表す副詞を両方使う場合 場所 + 時>
● They came here last Friday.
▶ 彼らは先週ここにきました。
頻度を表す副詞
次は頻度を表す副詞について学ぼう。
頻度を表す動詞では、一般動詞の前や be 動詞のあとに置くのが基本だよ。それじゃあ、早速みて行こうね。
頻度を表す副詞の種類と働き
いくつか例文を紹介しましょう。
I sometime play baseball.
ぼくは時々、野球をするよ。
I often play the piano.
私は頻繁にピアノをひくわ。
例えば上の例文でとりあげた sometimes や often などは動詞を修飾して頻度を表します。

<rarely, seldom>
「めったに~ない」の意味を表す rarely や seldom も頻度を表す副詞です。
I rarely play tennis.(私はめったにテニスをしません)
頻度を表す副詞の文中での場所
頻度を表す副詞は、一般動詞の文では一般動詞の前、
be 動詞の文では be 動詞のあとにおくのが基本だよ。
一般動詞 ● I always get up in the morning at six.
▶ 私はいつも6時に置きます。
be 動詞 ● He is always busy.
▶ 彼はいつも忙しい。
助動詞がある場合は、助動詞と動詞の間におきます。
● You can always come here.
▶ あなたはいつでもここに来ていいですよ。
頻度を表す副詞 文の最初、最後で使う例
usually, sometimes は、文の最初や最後にくる場合があるよ!
<文頭にくる場合>
● Usually I go to bed at ten.
▶ たいてい、私は10時に寝ます。
● She goes to the library sometimes.
▶ 彼女は時々、図書館へ行きます。
<文尾にくる場合>
● sometimes she goes to the library. .
▶ 時々、彼女は図書館へ行きます。
not の使い方
not は否定を表し、否定文を作るよ。
not は副詞だよ。
not の位置
not は否定を表す副詞で否定文をつくりますが、be 動詞、助動詞(do, does, will など) のあとにおきます。
★ be 動詞の文 ★
● I am not good at baseball.(私は野球が得意ではありません)
※ be 動詞の後
★ 一般動詞の文 ★
● I do not watch TV.(私はテレビを見ません)
※ do, does, did の後
★ 助動詞の文 ★
● I will not go to school tomorrow.(明日は学校へ行きません)
※ 助動詞の後
部分否定
all(全て)などの前に not が使われると「すべて~というわけではない[とは限らない]」という部分否定の意味になることがあるよ。
下で Nana が使っているのは「いつも~というわけではない」という意味の not always です。
I’m not always busy.
私はいつも忙しいわけじゃないわ。
★ 部分否定の not ★
● not all ~ ▶ すべて~というわけではない
● not always ~ ▶ いつも~というわけではない
● not every ~ ▶ すべて~というわけではない
● not both ~▶ 両方~というわけではない
★ 部分否定の例文 ★
● I don’t know all the reasons.
▶ 私は全ての理由を知っているわけではない。
● I’m not always right.
▶ 私はいつも正しいというわけではない。
● Not every student is interested in English.
▶ すべての生徒が英語に興味をもっているわけではない。
● I don’t like both of then.
▶ 私はどちらも好きというわけではない。
not very の文
下で Sky と Nana が使っている not very ~ は、「あまり~ない」という部分否定を表します。
I don’t like math very much.
ぼくは算数があまり好きじゃないんだ
It’s not very far from here.
そこは、ここからあまり遠くないわ
I don’t think の文
I don’t think ~は「~ではないと思う」という意味だよ。
● I don’t think he will come tomorrow.(彼は、明日来ないと思います)
日本語の感覚だと
● I think he will not come tomorrow. (彼は、明日来ないと思います)
上の文章にしたくなりますよね。
でも、日本語とは逆で、英語では否定語は文の前の方におく傾向があります。
繰り返しを避けるために使われる not
決まった表現の中で、相手が言った文の繰り返しを避けるために not を使うことがあるよ。
★ of course not ★
● Do you get up at five in the morning?
(朝5時に置きますか?)
▶ Of course not. = Of course I don’t get up at five in the morning.
(もちろん、起きません)
★ I’m afraid not ★
● Can you come to the party?
(パーティーに来られますか)
▶ I’m afraid not. = I’m afraid that I can’t come to the party.
(残念ながら行けません)
★ I hope not ★
● Will it rain today?
(今日は雨が降るのでしょうか)
▶ I hope not. = I hope that it will not rain today.
(そうではないといいですが)